輪郭手術後のピンやプレートは除去したほうがいいの?歯茎からネジが飛び出てきた!?メリット・デメリットを解説!


輪郭手術を行うと、切った骨を固定するためにプレートやピンで固定をしますよね。吸収性プレートを使う場合がありますが、強度などの問題により基本的にチタンプレート、ピンで固定します。

このプレートやピンですが、骨がくっついた1年後を目安に除去をするかしないかの判断をすることになります。

 

除去をするとまた全身麻酔の手術になってしまい、顎変形症の保険の方は1週間ほど入院、自費だと高い費用がかかりますし、腫れやあざも少なからず出てきます。必要ないなら除去しないほうが楽ですよね。

 

私はピン除去をすることを選びました。理由や手術についてを書いていきます。

 

 

歯茎からネジが飛び出してきた

 

なんと両顎(ルフォー&SSRO)手術から1年半後、上の歯茎から黒いネジが飛び出してきたのです。上の歯の4番の上の方に舌で触るとなにか出っ張りがあるなぁと思い、カメラで撮影してみたら、ネジでした…。

 

びっくりしてすぐに大学病院に電話をしたのですが、グラグラしたりしてなければ特に問題がないから次回の受診までほっといていいよ。とのことで…。

 

3週間ほどネジが口内にいる生活を送り、大学病院の受診の日に麻酔を打ってグリグリと抜いてもらいました。

 

恐ろしいですよね。ピン除去しない弊害にこんなこともあるのかと思いました。

 

プレート・ピン除去をするメリット

 

基本的に耐久力があり劣化せず、体に入っていても問題ないとされているチタンプレートですが、プレート除去を行うと以下のような日常の不便が解消されます。

 

ちなみに、術後4ヶ月以降でプレート感染を起こすことはほとんど無いそうです。

 

①プレートやピンが飛び出る・透ける

プレート・ピン除去をするメリットとして、第一に私のようなネジが飛び出てくる等のトラブルが起きないことです。両顎手術をする際に、年を取り皮膚が薄くなってきた時にプレートが透けることがあると説明を受け、除去を勧められました。

 

②レントゲンに写らない

歯医者などでレントゲンを行った際、がっつり顎の骨に刺さったピンが写ってしまいます。輪郭手術を受けたことをなるべく知られたくない方、嫌な方は除去をおすすめします。

 

③MRIやハイフの時に危険

危険なためMRIの検査を受けられない場合があります。私はMRI検査の時に病院に確認したところ「必ず大丈夫とは言えないが、プレートが入った方がMRIを行って問題になった話はまだ無い。自分の判断で」という曖昧な回答を頂きました。

 

私はそれを聞いてMRIを受けましたが、問題は起きませんでした。でも発火したりしたら…と恐怖がすごかったです。

 

④見た目がスッキリする可能性

私は鼻の横を指でグーッと擦るとプレートが入っているのがなんとなくわかる感じがありました。同じように、骨にプレートやピンが入っていることで頬や皮膚がもり上がる、もっこりしていると感じる方は結構いるようです。

 

⑤いつか取りたくなるかも

プレートやピンは2年以上経つと、周りに新しい骨が形成されて埋まり、除去することが難しくなってしまうことがあります。いつか取りたくなった時に取れないということを回避するために除去を考えるのも手ですね。

 

プレート・ピン除去をするデメリット

 

①全身麻酔で手術を行う

全身麻酔は体に負担がかかりますし、事前の採血や麻酔科医の問診などの時間や手間もかかります。尿道に管を通したり喉に管を通したりと、考えただけで気が重くなります。

 

②費用がかかる

自費で行うと20~30万円ほど、顎変形症の保険で行うと10万ほどかかります。特に審美面に何も影響のないプレート、ピン除去という手術に多額のお金を支払うのはためらわれますよね。

 

③顔が腫れる

両顎のときほどではないにしろ、私は結構腫れました。顔に痛みはなかったですが腫れによる引きつり、圧迫感、熱がすごかったです。更に数日経つと黄色いアザが顔の広範囲に広がり、目の下から首まで出てしまいました。

 

④麻痺が出る可能性

私はプレート除去手術で、上唇から人中、小鼻の周りが固く引きつり、動きが鈍くなってしまいました。また、これはオトガイ形成を行ったのもありますが下顎が麻痺し、感覚がなくなり、神経麻痺で下唇が動かなくなりました。

 

骨を切らなくても、プレート・ピン除去時に神経を触り、また麻痺の症状が出たり悪化する可能性があります。

 

⑤切開した傷の痛みや感染リスク

プレート除去は輪郭手術と同じく口腔内を切開して行います。再び、傷の抜糸の痛みなどを経験すると思うと…。

 

傷口に食べカスがあると感染してしまうので、しばらくは食後の口内ケアをしっかりと行う必要があります。食べカスが無くても感染リスクがあり、膿が溜まったりすると傷をこじ開けて排出するなどの処置を行わなければなりません。

 

まとめ

 

メリット・デメリットそれぞれありますが、手術の大変さやダウンタイムを乗り越えられれば、きっとスッキリすると思います。私はオトガイ形成を同時に行うという事もありましたが、プレートを除去してなんとなく心がすっきりしました。

 

ですが、麻痺がまた出てしまうなどリスクも大きいです。私は術後3週間ですが、麻痺が大きいのと右の上顎のプレートが入っていた部分を触ると何故か痛いです。

 

除去できる期間は術後半年から2年頃まで。よく考えて後悔しない選択をしてくださいね。