両顎手術で顔面神経麻痺が起きる?その理由は?輪郭・脂肪吸引・リフトなどにもリスクが

私は、ルフォー&SSROの手術で左顔面神経麻痺になりました。術後2日目に始めて鏡を見た時に、左の目や眉毛が全く動かないことに気づいたところが始まりです。

 

先生からは、「両顎手術は顔面神経を触る手術ではない。だから、神経が切れたり傷つけたりはしていないはず。」とのことでしたが、では、原因はなんなのでしょうか。

 

顔面神経麻痺についてや、手術と麻痺との関係について様々な情報を集めたので書いていきます。

 

ちなみに両顎手術だけではなく、顔の脂肪吸引やバッカルファット除去手術などでも片側の顔面神経麻痺になったという方もいらっしゃいました。両顎手術が関係なくても、顔の手術や整形を考えている方には是非読んでほしいです。

 

▼私が両顎手術で顔面神経麻痺になったときのレポートはこちら

 

 

※この記事の情報は、先生から聞いた話やSNSの医療関係の方が教えてくれた話などをまとめたものです。私自身は全く医療知識もない素人です。もしかしたら間違っている可能性もあるので、あくまでも参考程度にお願い致します※

 

顔面神経麻痺って?

 

顔面神経麻痺とは、ある日突然、顔の半分が動かなくなる病気です。眉毛がピクリとも動かず、目や口を閉じられなくなります。発症者の3割ほどに後遺症が残るというデータが出ています。

 

その原因として最もおおいのがウイルスで、単純ヘルペスウイルスや帯状疱疹ウイルスの活性化により発症します。もともと体内にいるウイルスが、疲れやストレスで免疫が落ちた時に神経を障害することで起きるのです。

 

ウイルス性の他にも、顔面神経が通る部位の怪我や、手術の後遺症で麻痺が生じることがありますが、全体数からみるとわずかとされています。今回は、その「手術」における後遺症の顔面神経麻痺について書いていきます。

 

病気でなった方は多いですが、手術でなった方は、ツイッターを始めるまで私以外みたことがありませんでした。

 

①神経を触ることで起きる

 

 

顔面神経はこのように耳からそれぞれ顔の半分にちらばっていきます。耳のそばの手術をしたときや、何らかの手術でおおもとになる顔面神経を触ってしまったり、傷つけてしまった時に顔の半分に麻痺が起こります。

 

おおもととなる顔面神経以外にも、張り巡らされている神経を触ったり、押したり、損傷してしまった場合はその部位に麻痺が出ます。痺れている、感覚がわからない、動かないなどです。

 

両顎や輪郭手術で顎に麻痺が出たり、額リフトでおでこ周辺に麻痺が出るといった部分的な感じですね。

 

②腫れによる圧迫でなる

 

大きな手術をすると、パンパンに顔が腫れます。その腫れによって神経が圧迫されて顔面神経麻痺を引き起こすことがあります。これは大学病院の先生から聞き、もしかしたら腫れが原因かもしれないと言われました。

 

神経が損傷されたり切断されたわけではないですが、だからといって特に経過が良いというわけではなく、通常の顔面神経麻痺と同じように顔が動かなくなり、徐々に回復していきながらも、3割は後遺症が残るんだと感じます。

 

③機械による摩擦熱などで起こる

 

これは私の麻痺の後遺症の様子の動画を見た有識者の方が教えてくださったのですが、手術に使う機械の摩擦熱などでも顔面神経麻痺が引き起こされることがあるそうです。

 

こう聞くととても繊細な顔面神経ですね。骨を切るときの振動なんかも関係してきそうです。

 

④顔にストレスがかかることにより起きる

 

私のSNSのフォロワーさんであるりつかさんから、非常に有益な情報を聞くことができました。ご許可を頂き、引用掲載します。

 

顎変形症の手術を保険適用で受ける予定です。

 

大学病院で受けるため、顔面神経麻痺の話も詳しく聞いてきたのですが
両顎手術以外の外科手術でも顔面神経麻痺は起こるものであり、神経を触った、腫れで圧迫された、ウイルス感染したなのど原因以外にもストレスが原因で顔面神経麻痺にはなる、親知らずの抜歯だけでもなる人はなるそうです。

 

この場合の『ストレス』というのは、嫌な思いしたなどの気持ちの問題や心の問題ではなく、顔の内部組織や骨の中の代謝異常のことを指すそうです

 

術後に神経や内部組織などがどう回復するかは完全に個人差で、術前に予想することは難しい。美容手術でも保険適用手術でも、外科で体を治そうとするなら神経麻痺になる覚悟はどうしても必要なことを理解してほしいと言われました。

 

これを聞いた時、私はすごく腑に落ちました。私の顔面神経麻痺の原因に腫れや体の疲れはもちろんあったと思いますが、「顔の代謝異常によるストレス」が大きく関わっていたのではないかと感じます。

 

親知らずを抜いただけでもなると聞くと、顔面神経に触っていなくてもあんなに大きな手術をしたのだから仕方のないことだったのだと、納得することができました。

 

つまり、顔に関わる手術をするすべての人に、顔面神経麻痺は起こりうるということ。

 

脂肪吸引や脂肪除去手術での顔面神経麻痺

 

ありがたいことに、私のツイッターのDMに様々な方から情報を頂くことが出来ています。鍼治療院の先生や、顔面神経麻痺のリハビリテーションの専門の方、医療関係の方など、様々なアドバイスを頂いております。

 

そして中でも最も多いのが、「手術により、同じ顔面神経麻痺になった。」という方からのDMです。私と同じく両顎手術でなられた方が多く、主に顎変形症による大学病院での手術です。執刀医の腕前は関係ないです。

 

そして驚くのが、両顎手術以外にも顔の脂肪吸引やバッカルファット、メーラーファットなどの脂肪除去手術で起きたという方がいらっしゃること。

 

美容整形によって顔面神経麻痺が起きる可能性がある」と知っている方は、どれくらいいるのでしょうか?顔の脂肪吸引のときに、顔面神経麻痺のリスクについては説明されるのでしょうか?

 

全ての顔の手術はリスクが大きい

 

なんだか脅すような記事になってしまいましたが、私の願いは「顔の整形を希望する方々に、顔面神経麻痺のリスクがあるということを知ってほしい」です。

 

どんなに丁寧に行っていたとしても、顔面神経を触っていなかったとしても、腫れや代謝異常など顔にかかるストレスによって引き起こされる顔面神経麻痺。綺麗になるために、お金をかけて、痛みを耐えて頑張った術後に、顔の半分が動かない。他の誰にも、こんな絶望を味わってほしくないです。

 

神経麻痺が起きるリスク、そして他の様々なリスクをきちんと理解して、それでも綺麗になるために手術に挑む。そのほうが万が一起きてしまった時に、回復にむけての治療などもスムーズに行えると思います。

 

まとめ:リスクを理解して手術を受けよう

 

クリニックやお医者様側にも、きちんと顔面神経麻痺のリスクの説明をして欲しいと願います。確率が低く、基本的には起こり得ないことなのかもしれませんが、実際に苦しんでいる人は沢山います。

 

説明すると手術を辞める方も多くいそうです。私の後遺症の動画をみて両顎手術を考え直すことにしますというコメントを沢山頂きました。クリニックの機会損失になるかもしれません、でも人一人の人生が変わってしまうんです。

 

偉そうなことを書いていますが、私自身もまさか顔の半分が動かなくなるなんて一切思っていなかったです。リスクについても知らなかったです。もっともっと自分で沢山調べていれば、そう後悔しています。

 

オトガイ形成をしたときに書いた病院の手術前の同意書に大きく、顔面神経麻痺のリスクが記載されていました。両顎の時はなかったように思います。いや、なった後だから目につくのでしょうか。

 

顔面神経麻痺のリスクがあると知っても手術を辞めなかったかもしれません、でも絶対に気持ちの落ち込みはもっと軽かったと思うし、回復に向けてすぐに動き出せたのではないかと感じます。

 

長くなりましたが、次は実際に顔面神経麻痺になった時にどうしたらいいか、そして私自身の顔面神経麻痺の後遺症についてや、治療の経過などを書いていきたいと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

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